言葉の軌跡

粒子の涙

あの頃を思い出し 流れ出る涙


僕はもうとっくに枯れていたと思っていた涙腺


枯れ木に花を咲かそうと水を撒く それは涙の粒子


水滴は光を浴びて輝いている


僕が輝いていた時を知る君は


今の僕を見て愕然とするだろう


ぼやきやいい訳はもう飽きたと


明日を見ていた僕は今過去ばかり見ている


栄光とは過去にあるのか?


違うだろ栄光こそ今から未来にやってくる


伝説は過去の異物 栄える未来が栄光


光り輝く人達は現在を生きている


走り輝いた人達はもう死んでいる


生きてるうちが華ならば


もう一度咲かせてやろう 粒子の涙で


癒された人生の華を疲れたと呟く僕は負け犬の遠吠え


口ずさむメロディーに詩を乗せて創ったあの歌唄って 流した涙は粒子の涙


一粒一粒が大きいから


君を抱き抱える事が出来るだろう


そんな涙を流した僕は


此れからまだやるべき事がある


粒子を涙に変えるため


暗い君の表情を笑顔に変えるため


僕はそのために詩を書き続けるだろう


歌を唄い続けるだろう 永遠の眠りにつくその日まで